4月の半ばでしょうか。
ミラーブルーの小林さんが突然、お店に来ました。
被災地の避難所にヘアーカットのボランティアに行くので
支援して欲しいというお話でした。
僕は詳しくお話を聞かせて下さいと食い付きました。
僕は美容師でないのでカットは出来ません。
でも運転なら出来ます。運転手でもいいので参加できないか?
少しでも協力が出来なるならと参加させて頂きました。
出発前にミーティングをして何が必要でどんな所、
打ち合わせや現地の情報を集めておりました。
道中はみんな出来ることは協力してやるぞ!
意気込んでいた反面、正直不安もあったと思います。
現地には午前4時前到着
少し明るくなってきていたでしょうか。
仮眠をとり、7時前に近くの川の河口(海岸)へ
車を走らせました。
河口に行くにつれ津波が来たのであろう爪痕が…
海のすぐ近くにある小学校は3階まで水跡が残り
校舎の時計は2時46分で止まっておりました。
2か月が経っており瓦礫も少しはかたずいていたのでしょうか?
震災直後にテレビで見るよりかは幾分整っておりましたが
ひどい本当にここで人が生活をしていたのか信じられない光景でした。
その後、河北町のビックバン(避難所)に戻り
山形から応援に駆けつけてくれた友達
石巻の美容師さん達と合流してカットの準備に
大きな施設ですが廊下にも布団が引いてあり
避難をしている方の多さにびっくりしました。
近くの小学校や中学校の体育館も避難所になっおり
何人かに分かれてカットを始めました。
僕たちの想像をしているよりもカットをするには環境が整っておりました。
電気は使えるし水も出る。食料も十分にあるようでした。
カットして欲しい人を募集すると続々とお客様が集まってきてくれました。
来てくれた方々は皆さん本当に元気でいろんなお話をしてくれました。
お昼休みにはおにぎりやみそ汁、漬物などを頂きました。
そこで頂いたおにぎりが本当においしく
おいしいですね。といったら
「世界中の人々の気持ちが入っているからおにぎりだからおいしいのよ」
と言われました。今までそんな風に考えたこともなかったので…
昼からは学校が終わった子供たちも帰ってきて
にぎやかになりました。
中には「学校も家も全部、海になっちゃった」と話してくれる子もいました。
それでも元気に笑顔で遊んでくれました。
2日目の予定は未定でした。
石巻から松島の方へ移動
夜ごはんを食べれるお店を探すもなかなか見つからず
塩竈市まで南下してラーメン屋さんに
そこのおかみさんにこの辺に避難所はありませんか?とたずねると
そこにいたお客さんが七ヶ浜町
テレビの取材も来ないような小さな町がある
そこへ行って下さい。地図と住所を手掛かりに現地へ向かいました。
いつも間にか雨も降りだし近くのスーパーの駐車場で
今日の感想をみんなで話しいつの間にかみんな寝てました。
翌朝は明るくなると同時に起き、雨も上がっていた。
明るくなった目の前の光景にびっくりしました。
海からは4~5㌔はあるでしょうか?
そこの集落すべてが瓦礫になっており、残っていた住宅には車が突き刺さっていました。
海にはコンテナがいくつも横たわっておりました。
改めて津波のすごさに恐怖を覚えました。
8時半にカットをスタートするとここでもたくさんの人が来てくれました。
ここでも色々はお話が聞け僕たちも沢山の笑顔を与えることができました。
この2日間で僕たちが出会った被災者はごくわずかな数だと思います。
出会えて方々は本当に前を向いてしっかりと前へ進んでおります。
現地に行き、笑顔や元気を与えるつもりが
本当の意味で僕たちに生きていくこと
皆が協力をしあって生きていくと意味、元気や笑顔を頂きました。
自分にとって現地へ行けたことは本当に今後の人生に勉強になりました。
そして一緒にボランティアに参加出来る仲間がいることに感謝し
ご支援ご協力下さった皆様に感謝の気持ちです。
来月も参加させて頂きますのでよろしくお願いします。
木本 力
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